- 親の能力がどのように遺伝するか?がざっくりわかる。
- 学力も才能?かどうか、がわかる。
- 子供の才能開花のために親ができること。
目次
親の遺伝的素質を子供はどのように受け継ぐか?
いきなり難しいお話ですが、ざっくり大雑把に説明してみようと思います。
・父と母、無数の遺伝子が半分ずつ組み合わさってペアを作る。
・両親よりも高くなる素質(+になる)もあれば、両親より低くなる素質(−になる)もある。
・兄弟姉妹でも性格や能力が全然違うように遺伝子の無数の組み合わせから一人の人間が形作られる。
・親と同じ特徴を持っている子は極めて稀
無数の遺伝子の組み合わせによって、同じ親からさまざまな遺伝的素質の子供が産まれる。
親と同じ特徴を持っている子は極めて稀だという点も覚えておきたいですね。
- 自分の子供でも、「俺の子ならこれくらいできるだろ」や「私がその歳の頃は」という比較は無意味。
- 自分には全く素質がない(知らない)分野でも子供が花開く可能性は大いにある。
私は田舎でカフェを開業するほどの料理好きですが、
両親とも特に料理が好きなわけではなく、
子供時代、父が台所に立っているのをほとんど見たことがなかったです。
当たり前ですが、親は親、子供は子供。
親の人生の延長線上に子供がいるわけではなく、
子供は自分の足で自分の人生を歩まねばならないのです。
学力は才能?向き不向きがある?
この本の大きなテーマの一つでもある、学力と遺伝的素質の位置付け。
著者はこう語ります。
「現代の知識社会で知的生活を送るのに教育によって学習することは、生きる上で絶対に必要なものです。
そのことを前提とした上で学力や知能に遺伝的な影響があるというのは、同じように教育を受けたとしても、
どのレベルに達するか個人の遺伝的な素養によってある程度規定されている」
要するに・・・
教育によって学習することは必要不可欠
しかし同じ授業を受けても、1度で深く理解できる人と、そうでない人がいる。
向き不向きは学力でも存在する。
と結論付けています。
徒競走や絵のうまさ、歌のうまさはそれぞれ
オリンピック選手、有名画家、有名歌手など、
プロの域まで到達できるのは、ごくわずかと推測できますよね。
しかし、学力に関しては、みんな努力すれば平等に伸びていくと思い込んでいます。
この本で紹介される、行動遺伝学では上記のような思い込みを否定する結果が出ています。
スポーツ、芸術、音楽、学力、同じように、「向き不向きのあるもの」だという事です。
子供の才能を開花させるために私たちができる事。
才能の開花についての大きな誤解の一つは、
「勝手に才能が発現すると、思われている事です。」と本では述べられています。
才能は磨かなければ開花しません。
語学の突出した才能があるとしても、
聞いたことがなかったり、他言語に触れる機会がなければ、急に滑らかに話せるわけがありません。
というのは想像つきますよね
どんな才能であれ
①その分野に出会い
②興味を持ち
③意欲的に学び
④鍛錬することで才能が開花します。
親がまずすべきことは、①です
世界に出会わせて、体験させて、
子供の環境を多様化していくことが親の仕事です。
「やりたい」を大事に育てて、その後に
必要な事がついてくるようにサポートしてあげましょう。
やりたい!楽しい!と思えることと、得意なことは近い事が多いです。
得意だからもっとやりたい、もっと楽しみたいのです。
そのために勉強が必要になれば取り組む姿勢が変わるでしょう。
目的があるから努力ができる。
まとめ
両親の形質をそのまま受け継ぐわけではなく、
両親よりも優れる点もあれば、
両親より、劣る点もある。
親と一緒の特徴になるのは稀です。
学力にも向き不向きがある。
成績を上げることが目的ではなく、
目的のために学業が必要だという視点を持つ
才能は、出会って、学んで、磨いて初めて開花する。
私も親です。
子供の成長をサポートする親として持っておくべき心構えと知識だと感じたので、
今回ご紹介させていただきました。
さらに深く広く理解したい方は、ぜひこの本を読んでみてください。
多くの発見があると思います。
ここまで読んでくれてありがとうございます!
コツコツ学んで楽しくいきましょう!
こんにちは、早速ですが子供の「才能を開花させてあげたい!」
親ならば誰もが願っていることですよね
しかし才能とは何か?学力も才能なのか?勉強ばかりでいいのか?
こちらの本でさまざまな研究結果と共に遺伝のあれこれを読んでいくうちに。
才能についてのお話が親として心に刺さりましたので、その一部をご紹介させていただきます。